抗がん剤治療の副作用


抗がん剤を使用する化学療法では、何らかの副作用が現れます。これは、抗がん剤が、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えてしまうからです。
抗がん剤には、がん細胞のように急速に増殖する細胞に、より強い障害を与える性質があります。このため、正常な細胞でも増殖が早いと、がん細胞と同時にダメージを受けてしまうのです。
抗がん剤によってダメージを受けやすい細胞としてよく知られているものとしては、骨髄細胞(白血球、赤血球、血小板などの血液成分をつくる血球細胞)、消化管細胞(口、胃、腸の粘膜)、毛母細胞(毛髪を作る細胞)などがあります。これらの細胞がダメージを受け、減少することは、副作用があらわれたことを意味しています。このほか、腎臓、膀胱、心臓、肺、神経系などにも副作用が現れることがあります。

副作用は、薬剤の種類、投与量、投与方法、患者様の病状などにより、程度と発現時期が異なりますが、多くの副作用は治療終了後に回復します。投与する薬剤から副作用とその発現時期を予測し、あらかじめ対応策をとることが重要になりますので、特に注意すべき副作用については、看護師さん、先生に訪ねておきましょう。

妻の場合は抜け毛と白血球と血小板の減少が特にひどかったです
妻の化学療法はFOLFOX4+アバスチン療法を行っています。 まず初回の入院ではポートの埋め込みを行い、その後FOLFOXのみの投与を行いました。
下記は妻の場合の治療スケジュールになります。

入院スケジュール

FOLFOXというのは薬のトータル的な名前で妻が行っている薬の名称は

  • エルプラット(オキサリプラチン)・・・・悪い細胞の増殖を抑える薬(かなり強い薬だそうです。)
  • 5-FU・・・・悪い細胞の増殖を抑える薬
  • レボホリナート・・・・5-FUの効果を上げる薬
  • アバスチン・・・・がんの成長を妨げる薬

になります。
第1回目の治療での副作用はほとんど無く(手先がピリピリする程度。妻いわくドライアイスに触った感じだそうです。)これなら安心と思っていました。
第2回目からアバスチンの投与も一緒に行いました。 退院後一番気になったのは抜け毛です。通常よりもかなり多く、髪の毛を手ぐしでさっとしただけでかなりの本数が抜けていました。
その1週間後、大腸の手術をした病院へ外来で行ったところ
白血球の値がなんと「900」
血小板が「約8万」となり強制入院となってしまいました。
白血球の値が3桁だと感染症などの恐れが非常に高く危険な状態であることを先生から説明を受けました。
白血球の値を上げるには注射するしかなくそれがかなり痛い注射だそうです。
約1週間ほど入院し(思いのほか血小板の数値が上がってこず4万台までも落ちました。)退院時には
白血球の値が「3000弱」
血小板が「10万程度」まで上がっていました。

その後大学病院へ血液検査を行い数値が戻っていたので第3回目の治療となりました。
第3回目は「エルプラット」と「5-FU」の薬の量を約20%落とした状態で投与しこれがかなり体への負担を軽減したようで、抜け毛もなくなり、白血球、血小板の値も正常値まで回復しました。


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